旧車とは?


第1話 旧車とは?
旧車道を極める為にまず知らなければならない点として旧車というのは何なのか?を語らなければならないでしょう。

旧車とは単純に言えば昔の車や単車の事です。古ければ旧車なのか?そうである!が・・・。そこには不文律な決まりがあるのです。

これを細かくご説明する事は大変困難な事なのですが、一般的に旧車とは1960年代後半〜1980年半ばまでの車両がまあ、旧車と言えるようです。

1960年以前の車は旧車と呼ぶ事も出来るのですが、一般的にはクラシックカーとか、レトロ車と呼ばれたりするようですね。

これはこれでまた違った味わいがあるのですが、一般的に旧車というのは1970年代に製造された国産車両が中心となります。

750RS 1973
Kawasaki 750RS 1973年式
いわゆるZU(ゼッツー)である。ちなみにZT(ゼットワン)は輸出向け900ccモデルでZUは国内750ccモデルです。

見事に“打倒!CB750”という目的を果たした国産初のDOHC4気筒の単車。

数年前からZTよりもZUの方が国内物という事で人気があります。

1973年モデルは“火の玉カラー”といわれ、文句無く KING OF Z! です。

現在の旧車人気はZを中心に回っていると言っても過言ではなく、さらにその中心に位置するのがこの1973年ZUである。

1970年代の車両は全てにおいて絶妙とされています。

どういう意味かと申しますと、新しすぎず、古すぎないという意味です。

当然車は機械で出来ています。機械で出来ていますので機械の“精度”がそのまま性能と結び付くのが車と言えます。

しかし、最近の車はあまりにも機械として素晴らしい精度を持っている為、大変複雑なものが多いのです。性能は確かに向上しましたが、同時に部品点数も多くなりました。

部品点数が多くなるという事は旧車道を極めようと思う人々にとってネックなのである。何故ならシンプルな方が自分で手を入れたりする場合に有利だからであり、分かり易い機関の方が親しみが湧くからですね。

車は性能がものをいう世界ですが、単純に性能が上がれば良いというものではないのが旧車道の難しい所です。

そのバランス、つまりシンプルすぎず複雑過ぎないマシンを求めると、やはり70年代が最もバランスが良い時代だったという結論に達するようです。



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