2009年のThought



言葉

言葉には霊があります。これを言霊(コトダマ)といいます。

言霊とは何か?それは別の言葉で“言葉の力”ともいえます。

言うまでも無く言葉には力があります。ですので人を傷つけたり、人を助けたり出来ます。言葉には力があるのですが、力を本当の意味で発揮する為には“心”が無いといけません。

例えば、「愛してるよ」と言われたとします。しかし、行動の伴わない口からの出任せであったら、どんなに人が傷付くでしょうか?

褒め言葉のつもりでも、心から言わないならそれは逆効果になるのです。

社交辞令というもので人が傷付く事は無いと、語っている本人は思うかも知れません。
しかし、場合によっては社交辞令こそ人を傷付けるモノなのです。その言葉が心からのモノではないならです。


嘘つき
葛城の感想

政治家や権力者というのは、

大抵は「嘘つき」。

そうしないとやっていけない

だろう・・・。

可哀想な人達だ・・・。


ヨシフ・スターリン
ソ連の独裁者。残虐極まりない、悪の帝王。

しかし、外部からの訪問者と話すときは常に口元に微笑を浮
かべ、謙虚であり、他人を持ち上げるなどして、好感を持たれる男であった。

トロツキーとの権力闘争の時、トロツキーがレーニンの遺書
を公表し、遺書どおりにトロツキーらがスターリンに書記長の座を降りるように要求した時、スターリンは一切反論をせずに反省の弁を述べ、書記長の座を降りることを明言している。

この時スターリンは、「私はしがない事務屋ですが、あなたた
ちのお力になりたいのです」などと持ち上げてカーメネフたちに接触していた。

スターリンは腹に一物も二物も持ち、本性を
全く相手に感じさせず、仮面を被ることに長けていた。

このた
め、スターリンが本性を現すまで、古参党員の多くは彼のことを取るに足らない小物と考えていた。

大抵は粗野で、傲慢で、虐待的であったスターリンであった

が、主に政治家への訪問者に対しては魅力的で礼儀正しくありえた。

結論としてそのような人間関係しか築けない人は、確かに社交的ではあるかも知れませんが、信用はどんどん無くしていくでしょう。

さて、このように人に対する言葉というのは非常に力のあるモノですが、言葉の力でもう一つ注意したい点は、

言葉は自分自身にも影響するという事です。

消極的な事を言ったり、「もうダメだ」とか「わからない」というような、自分で自分を卑下する内容を言っていると、本当にそうなってしまうという恐ろしさがあります。

ナルシストという訳ではなくても、良い意味で自己暗示を掛けて、自分を励ます言葉を自分で使う事で、明日への一歩を歩んでいけますね。


2009年11月11日 (水) PM 23:42(暴風雨)

トラブル

いや、参りました!PCトラブル。3ヶ月放置状態でしたね。

何故って、いきなりデータが消えて。ウイルス?と思いきや、そうではなくシステムファイルの不具合という・・・。

まあ、自分の使用方法が悪かったという事で反省の日々・・・。バックアップをとってなかったんですね。これが為に全てのデータが消え、あらゆる事のやる気も消滅しかけていました。今までの苦労は何だったのか・・・。

トラブルって嫌ですよねー。トラブルが好きなのはプロレス観にいっているお客ぐらいなもんではないかな?

しかし、トラブルから学ばなければいけません。トラブルから学べるのは、次はどうやったら上手くいくかという点。

同じ事を繰り返してたら仕方ないですよね。

色んな事にトラブルってありますよね。今回のPCトラブルのような、物に関係する事、思考パターンや対人関係など様々にあります。

人間関係で言うなら、人に迷惑を掛けまくる人というのを俗にトラブルメーカーと言いますが、トラブルメーカーになってしまう人というのは、学習能力に欠けているというより、むしろ強情なんですよね。

理に適わない。そういうタイプは自分が悪いとは絶対に思わない。“絶対に”思わないから、修正できない。修正できないからトラブルになる・・・。

自分の得意としている分野でこそトラブルになる可能性が大きいですよね。

何故なら自信は強情につながり易いからです。自分に合う事を探すという能力も大切と思います。しかし、場合によっては“自分が”合わせないと、何もかも合いません。


ダメ大将
牟田口 廉也
大日本帝国陸軍軍人。東條の腹心の部下の一人であった。

史上稀に見る最悪の司令官。特にインパール作戦においての失策は有名。

作戦失敗後も一貫して弁解じみた発言や態度に終始した。

今日における評価は極めて低く、 当時の大日本帝国陸軍の将官の評価の際にはその全体的なレベルの低さを象徴する人物である。佐賀県出身。


大丈夫か?九州男児!(笑)

卑屈になる必要はなくても、本当に理に適ってるか?使い方は正しいか?と自己修正する事は大切ですよね。

無駄にイライラして、周囲を不快にさせて、敵を増やして、反感買って、何か良い事があるのか?


無い!

それを学ぶ良い機会になりましたよ今回のトラブルは。

しかし、毎回きちんとやってるのに何度も動かないなら、そんな機材は使いませんよ。人であれモノであれ。(笑)


2009年10月5日 (月) PM 22:20(曇り)

気力

何とも形容出来ないモノ。この、気力を今回はテーマとして選んでみました。


気力というのは見えないので面白いのですが、人生は気力と思います。

やる気を殺ぐ、気持ちを壊すというのは凄い犯罪だなと思う反面、気持ちだけは誰にも破壊出来ないというのも事実だと思います。

ですが、この気力による障害が多いのも事実。感情障害というのも、結局は気力の問題と言えなくはない。
項羽と劉邦
横山光輝 著
 項羽と劉邦


中国の歴史を学ぶには、横山光輝先生は欠かせない。漫画といえども侮れないぞ!

単体能力の秀でていた項羽と部下の能力を引き出すことに秀でていた劉邦との覇権争い。

漢王朝400年の基礎を創った男達の歴史ですね。



気力系の漢詩3選 

下記は
@項羽と
A妻の虞美人と
敵であるB劉邦の3者の有名な漢詩です。

それぞれの気力に注目すると、
なるほどと思いますね。



項羽作 垓下歌
力拔山兮氣蓋世時不利兮騅不逝騅不逝兮可奈何虞兮虞兮奈若何




力、山を拔き、氣は世を蓋ふ

時に利あらず 
騅逝かず騅の逝かざるを奈何すべき

虞や虞や 若を奈何すべき

解説
山を抜くような力と世を蓋う気概をもっていたのに、

時は私の味方ではなかった。愛馬の騅(すいという名)にももはや駆け上がる気力はない。

思い残すのは愛する妻である虞姫である。



項羽の上記の詩に対しての虞美人の返歌

漢兵已略地四方楚歌聲大王意氣盡賤妾何樂生





漢兵已に地を略し

四方楚歌の聲

大王意氣盡きぬ賤妾何ぞ生を樂しまん


解説
漢の軍はすでに楚を攻略し、

四方からは楚の歌声がしている。

大王様が気力を無くされて、私もどうして生きていられましょう。



歴史の勝者である劉邦の勝利の歌 (漢高祖大風歌)
大風起兮雲飛揚威加海内兮歸故郷安得猛士兮守四方



大風起って 雲飛揚す

威は海内に加はって故郷に歸る

安くにか猛士を得て四方を守らしめん
解説
大風が起こって雲が飛揚するように、

私は身を起こして四方を平定した。
私は天下を平定して、故郷へ錦を飾ったのだ。

私の思いは、どうすれば、勇猛の良士を得て四方を守らせ、平和を維持することができるかという事。



葛城の感想

項羽の愛馬の騅も、馬ながら気を読んだのかも知れませんね、だから走らなくなっちゃった。

騅はそのあとどうなったのかな?

虞美人は良い女ですね。項羽に“死ぬまで付き合いますよ”ってね。

天下一の美人にそう言われて、本当の勝者は実は項羽でないかい?

面白いのは劉邦で、気が最も充実している。(笑)

ま、天下の覇者となったのだから、これから全開で行かせてもらうぜ!といったところか?


気力というモノは面白い事に人に乗り移る。

楽しい人と一緒に居ると楽しくなり、鬱な人と一緒に居ると鬱になる。ここが大変な所。

同情して良い場合もあるし、しない方がよいという場合もある。

テレビや本や音楽から影響を受けるというのは実際にある。だからこそ、よく選ばないと凄い事になる。

感受性が豊かな人ほど、振れ幅が大きいので、注意が必要だろう。

ですので、人生とは身近にどんな人間を置いているか?とも言えるかもしれない。何かしら励ましてくれる人間を周りに置かないとね。

良い人間関係とは、何かを教えてくれるというだけではなく、気力を分けてくれる存在だと思う。

自分という存在も人に気力を与えられる存在でありたいなと思います。

2009年7月13日 (金) AM 0:27(晴れ)

プロ
「プロに成りたいです。」

多くの人はそう言うでしょう。何のプロに成るかは別として、プロフェッショナルというのは何だろうか?

今回の課題はそこ。まずはこれをネット辞書で引いてみた。


プロフェッショナル【professional】

[名]専門家。本職。

プロ。⇔アマチュア。

[形動]職業的、専門的であるさま。

「―な仕事振り」


とあった。

なるほど、これでよく理解出来ると思います。私が何かを言う必要も無い(笑)

確かに、専門家な訳で、本職な訳で、それが全てですよね。

別の言い方ならば、その職に“なんぼ拘(こだわ)れるか?”という事とも思います。

態度や言葉使いは適性でしょうか?そればかりではなく、技能に手落ちは無いですか?使っている道具はきちんと手入れされていますか?その全てに拘ってこそのプロです。

プロは意識が全く違いますよね。では、プロに成りたいのであれば、意識を改革しないと無理という事になりませんか?

最初のきっかけは形から入っても確かに良いと言えますが、いつかどこかで意識と内面を変化させないとプロには成れません。

勿論プロに成る事が全てではなく、プロより凄いアマチュアになる事の方が凄いという点も言えます。

一つの事しか出来ないというのではなく、人生を大きく捉えた方が良いという点も確かに言えるからです。

しかし、いずれにせよ何事も深くなければ底の浅い人間にしか成らないでしょう。

仕事人間になる必要は無くても、仕事は確かに人を創りますね。

深い人間というのは面白い存在ですね。死ぬまでに何人の深い人間に出会えるか?それが私の楽しみでもあります。


2009年5月29日 (金) AM 0:26(曇り)

本物

世界的な不況という。さらにダブルパンチで最近円高で、輸出業が伸び悩んでいるという。

日本という国が輸出が7割の貿易国なので景気の度合いが悪いとの事。

裏で誰かが操作してるんだろうが、ま、景気が悪いのは良い事ではないですよね。

では、どこか景気が良い所は無いのか?あった!任天堂!ゲーム関係は景気が良いらしい。

他にも、外食産業は良いらしいですね。嬉しい事です。

食品が安くなるのは。食品は輸入中心だからでしょうか?若しくは車とか大きな買い物ではなく、外で美味しいものでも食べてと、プチハッピーを求める傾向が強いのでしょうか?

確かに輸出業には円高はキツイとは思います。

でも葛城は思います。“物が売れないのは、本当に円高だけが原因なのか?”

答えはNOですね。

私の答えは“本物が少ない”という点です。

実際、例えば日産を例に例えるならば確かに全体の販売台数は激減しました。
しかし、新型GT-Rは777万円という高値でありながら確か予約待ちという状況だったはず。


R−35
日産スカイライン GT-R R-35

販売当初、最近では珍しく騒がれた最新型GT-Rである。

出来た時モーターショーに観に行った。
確かにGT-Rのブースだけ超、人だかりであった。


考えてみればハイブリッド車というのは夢が無いんだよね。スポーツカーは速くなきゃね。燃費悪くてもね。

葛城のセンス的には新型GT-R R-35は滅茶苦茶良いとは思わないけれど、他の新車よりは確かに良いと思う。

他の会社でも、売れてないのはおそらく、中途半端なモノではないかな?

何が言いたいかと言えば、“本当に”良いモノは売れている。という点です。

逆に言うなら、世界の人々の目が肥えたのが不況の原因ではないか?と私には思えるのです。

その結果、消費者の考えは、極端に安いモノを選ぶか、滅茶苦茶良いモノを選ぶかの二極化が進んでいるのでは?

今までがあまりに嘘くさいモノが多過ぎたという事でしょう。

最高級とかいっても本当は最高ではないとか、多過ぎました。偽物が・・・。

利益追求しすぎて、掛けなきゃいかん所の経費をケチって外装で誤魔化す・・・。これが目の肥えた方々にバレているのでしょう。

そしてそういう目の肥えた方々が増えつつある。ネットの普及などで真実を確認する人々が増えたので、テレビ新聞での今までのイカサマくさい宣伝方法では効かなくなっているのでは?

それは、本物を追求してきた方々には好都合なのではないかな?と葛城は思いますね。

どんな時代でも、本物というのは残っていくと葛城は思います。嘘くさい会社やモノは確かに要りませんよね。

2009年2月28日 (土) PM 23:16(晴れ)

中国

葛城は昔から中国が好きである。

高校時代、周りの人々が英語などの横文字の物に憧れを抱いていた時も、自分だけは学校で孫子の兵法を読んでいるという怪しい少年であった。(笑)

ある時学校の先生が、「おいお前!何を授業中に読んでいる!」と私に注意した事がある。

私は答えた。「論語です。」先生は何も言わなかった。(笑)

学校の授業で中国古典を扱う事もあった。レ点とか一、二点とか漢文の読み方に付いての授業なのだが、これが全く面白くない。

書かれている“内容”を吟味すると、中国古典は結構面白いのに、読み方とかどうでもいい事ばかりを先生は教える。

これじゃ、書物に関心は湧かないよね。

論語ではなくとも中国古典では、三国志などは多くの人に人気がありますよね。これは良い事と思います。

日本だけでなく外国でもそうなのかな?“レッドクリフ”なんていう映画があるそうですね。

レッドクリフと言われるとカッコいいと思ってしまいますが、単なる“赤壁”なんですよね・・・。
葛城は赤壁の方がときめくな。


レッドクリフ
RED CLIFF

制作費100億円といわれる三国志の映画。

三国志オタクの葛城としてはうーん・・・。と思うであろうなという感じだが、一見の価値はあるかな?と思っています。いつかは観たい。


三国志を理解したいと思った場合、葛城的には横山光輝氏の漫画の“三国志全60巻”をお勧めしますね。

名前を覚えるだけで大変な事になりますので漫画から入るのが正解と思います。日本のお家芸ですね。

まあ外見的なモノはよいとして、精神的な事で言うなら、日本固有の武士道などは中国の古典の発展系な訳で、その精神が現代の企業倫理などにも受け継がれていて、日本というものの各国の信頼が厚い訳であるなら、そういう精神を修養する事を軽んじていて、景気回復云々というのは本末転倒ではないかな?と思ってしまうのは私だけか?

教育というのは本当に大切な事であると葛城は思います。それは50年後とか、100年後に成果の出るものだから軽んじられるのですがね。(笑)

哲学というのは頭で考えるだけであるのに対し、それが信条となると生き方が変わる。

近年の学校は学問的な頭の良さを重視する訳ですが、大切なのは“実践”である。それは置いといて、ここで言いたいのは“中国”に関してでしたね。

中国というのは非常に分かりやすい国だと自分は感じています。中国というより中国人に対してですがね。

中国語は日本語と比較して言葉の語彙が少ない?ので感情で表現する技術が発達していると思います。

悪く言えば大雑把である。嬉しい時は踊り、悲しい時は暴動を起こす。これが良いんだ。分かり易くて。

中国に行った時、お茶屋の姉さんに「茶を飲んで行きませんか?」と言われた。いわゆる呼び込みである。

暇だったので応対した訳だが、その時こういう会話があった。

その方は福建省出身の方だったのだが、「お茶は肌が綺麗になるのよ」とその姉さんが言うと大阪人の義理の兄が、

「だからあなたも綺麗なんですね」とお世辞を返す。

そういう場合日本人なら、
「いえ、私が美人なんてそんな事はないです」とか「お世辞が上手ですね」とか遠慮してしまうだろう。
しかし、そのお茶屋の姉さんはこう言った。



「そうよ。だから私は美しいのよ。」


これには一同言葉を失った。(笑)

葛城はちょっと間寛平に似たこのお姉さんが不思議と凄い人だと思えた。

同時に何故か非常に心地良く思えた。

勿論お世辞は中国にもあるだろう。でも、日本ほどではない。

曲線的な話もあるだろう。でもそれも日本ほどではないだろう。

野球で例えるなら、変化球主体でヒットで繋いで足でかき回す日本人に対して、
直球勝負でホームラン狙いで勝負するというような感じといえばよいだろうか?

そんな中国の国民性が大変好ましく思えてしまったのだ。

勿論、一発狙いだから三振も多いのは事実なのではあるが・・・。(笑)

国家の政策と国民は違いますね。どこの国でも言える点なのですが、どの国の人でも良い人は良い人。悪い人は悪い人。

しかし、島国と異なり全体的な印象では、大陸はやっぱり大きいなと中国に対して思います。

また行きたいですね、中国に。

2009年1月28日 (水) AM 11:46(晴れ)



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